日本語検定試験1級合格への道
インタビュアー:峯山 (2011年4月)
今回の日本語検定試験で1級に合格したSG君(10年生)と2級に合格したSMさん(8年生)のお母さん、SNさんにお話を伺いました。 また、2年ほど前に日本語検定試験1級に合格したNCさん(社会人)のお母さん、NSさんもインタビューに参加してくださいました。SG君とSMさん、それにNCさんもアメリカ生まれのアメリカ育ち、数年日本に帰って日本の学校で学んだということもなく、基本的にはアメリカで日本語を勉強してここまで日本語力をつけたわけで、日本語教師にとっては非常に大切なお話しを伺いました。
峯山「まず、みなさんが一番興味があるのは、どういうふうな勉強をなさったのかということですが。」
SN「漢字検定の勉強をしました。SGは3級、SMは5級を合格しています。」
峯山「漢字の勉強はどういうようになさってきたのでしょうか。」
SN「問題集を三回やるだけです。それで受かってきました。」
NS「うちの娘も漢字の勉強を一生懸命しました。」
峯山「漢字のべんきょうは大変じゃなかったですか。」
SN「一日に1ステップずつやるようにしました。」
峯山「この漢検出版の漢字学習ステップのことですか。」
SN「そうです。まずはじめに意味を調べさせて、そして書かせて練習しました。」
峯山「意味を調べるのは辞書とかコンピューターとかですか。」
SN「主に電子辞書をつかいました。それに出てこないような字は大きい辞書を使いました。」
峯山「各ステップのクイズもやりましたか。」
SN「しっかりやりました。次も使えるように、ノートに書かせました。次の日に、次のステップに行く前に、ノートで確認して、できなかった字を練習するようにもしました。漢字検定を受ける前に、その問題集を一年間に三回繰り返すのが理想ですが、間にあわなくなった時でも、ノートから前にできなかった字を徹底的に練習させました。」
峯山「もういやだとか言い出さなかったですか。」
SN「小さい頃は、私の言うことを聞かせて勉強していましたが、大きくなってくると本人のやる気が出ないとダメですね。でも、最近は本人がインターネット新聞やまんがを読むことに興味をもってきましたし、お友達とインターネットでフェイスブックができるようになりたいというようなことが動機付けになってきました。色々ときっかけになるんですよ。」
峯山「なるほど。」
SN「ティーンエージャーの興味があるようなことを題材に使うと良いと思います。」
峯山「どうもありがとうございました。」
(つづく)